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初めて歌舞伎を観に行く前に!初心者の疑問8つに答える。

 

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2018年2月、私は初めて歌舞伎を観て、衝撃を受けました。
「こんなにカッコイイものを、これまで知らなかったなんて…!」と。
 
それからというものの、毎日歌舞伎のことしか考えられなくなり、この4ヶ月間は月2〜3回のペースで歌舞伎座に通っています。
 
私にとって、
歌舞伎座は「ディズニーランドばりの夢の国」であり、
歌舞伎役者は「(歌舞伎座に)行けば、会えるアイドル」です。
 
400年以上の歴史がある歌舞伎。
伝統芸能として、現代までその芸が受け継がれているロマンはもちろんのこと、難しいことはさて置き、とにかく「観て楽しめる」究極のエンターテイメントだと思います。
「全大人必見のエンターテイメントショー」とでも言いましょうか。
 
ワクワクして、人情に涙して、ユーモアに笑って、派手な演出にあっと驚いて、役者さんの迫力ある演技から目が離せない。
 
せっかく、こんなにかっこいい伝統芸能が日本にあるんだから、ぜひ一度は歌舞伎を観て欲しいです。
 
今日は、そんな私が”初心者”として、初めて歌舞伎を観に行く人に伝えたいポイントをまとめました。
 
思い立ったが吉日、歌舞伎の世界へ足を踏み込んでみましょう!

 

「歌舞伎を観てみたいけどキッカケがない」あなたへ

「歌舞伎を観に行ってみたい。」と思っている人は、結構いると思います。
 
でも「敷居が高そう」、「チケットが高そう」、「一緒に行ってくれる人が居ない」、「初心者は白い目で見られそうで不安」など、何らかの理由で、キッカケが掴めないまま機会を失っている人が、かなり多いのではないでしょうか。私も、まさにそうでした。
 
だからこそ、そんな人に、ひとこと言いたい。
 
「観てみたいな。」と思いついたその時に、すぐチケットを取ってください!!!
 
今すぐ、【チケットWeb松竹】に飛びましょう。
24時間、いつでもチケットが予約できて座席も指定できます。
 
ちなみに私が初めて歌舞伎のチケットを買ったきっかけは、親友の猛烈なオススメがあったからです。
 
あまりに熱弁されたので、親友がそこまで言うのならこの機会にと、重い腰を上げたのでした。ちょうど2018年2月は『高麗屋三代襲名披露』の公演の時で、さすがの私でも九代目 松本幸四郎さん(松たか子さんの父)、七代目 市川染五郎さん(松たか子さんの兄)のことはテレビでよく拝見していたので、馴染みもありましたし。
 
そこで、困ったのは、誰と観に行くか。
その親友は海外在住で一時帰国中だっただけので、私が歌舞伎座に行く頃にはもう日本にいないのです。
 
そもそも、自分も観たことがない、面白いかどうかもわからないものに、人を誘うのってハードル高くないですか?その人が楽しめるかどうかの責任まで、私にのし掛かってくるような・・。
あと、友だち誘うにも予定合わせるのも億劫、チケット価格もピンキリなので価値観が違って買いたい席が買えないのも面倒くさい…。
 
「よし、1人で行くか。」
 
結果、私は初めての歌舞伎を一人で行ったのは、大正解だったと思っています。
当日は、1人で初めて行く会場、これまで触れたことのない文化、すごくドキドキしました。でも、歌舞伎座のスタッフは初心者にも親切ですし、会場内に1人客もそこそこ居ます。
変なプレッシャーもなく、一人で自分の感じるままに初めての歌舞伎を観るのは、すっごくオススメです!

その1: 歌舞伎って、いつやってるの?

さて、歌舞伎に行くことは決まったとして、そもそも歌舞伎っていつやっているの?という質問にお答えします。

まず、東京では東銀座にある歌舞伎座をはじめ、新橋演舞場、渋谷コクーンシアター、国立劇場、巡業公演など合わせると、ほぼ1年中どこかしらで公演を行なっています。関西では、大阪松竹座、京都南座などが主な会場です。

ここでは例として歌舞伎座に絞ってお伝えしますが、歌舞伎座では毎月歌舞伎の公演があります。毎月公演内容(演目)が変わり、1ヶ月約25日間、大抵は昼/夜の2部構成となっています。公演時間の目安は以下の通りです。

⚫︎昼の部 11:00~15:30頃まで
⚫︎夜の部 16:30~20:30頃まで

月によって、部の中で2〜3演目やったり、1演目を通しでやったりします。

詳しい公演情報については、歌舞伎人を確認しましょう。 

その2: 歌舞伎って、チケットが高いんじゃないの?

私は歌舞伎に通い始める前、歌舞伎のチケットは最低でも1万円以上するものと思い込んでいました。
ところが、一幕だけ観る一幕見(ひとまくみ)であれば、1,000円程度から観ることができるんです。つまり、歌舞伎=チケットが高いというわけではないのです。
席種は細かく分かれており、私が初めて行った2018年2月襲名披露公演を例にしてご紹介すると、以下の通りです。
 
●1等席 20,000円(襲名披露以外の月は18,000円程度)
●2等席 15,000円(襲名披露以外の月は14,000円程度)
●3階A席 6,000円
●3階B席 4,000円
●1階桟敷席 22,000円(襲名披露以外の月は20,000円程度)
 
よく、初心者に一幕見を勧める記事を読んだりしますが、私はあまりお勧めしません。
 なぜなら、一幕見は当日券の一種で、当日に歌舞伎座チケットカウンターに並ぶしか買う方法がないチケットだからです。
もちろん、チケット代が安いのは魅力ですが、人気公演では土日は発売時間の45分以上前から並ばないと立見になったり、平日昼間でも立見はザラです。まだ歌舞伎を好きになるかどうかもわからない人に、ただでさえ長丁場の歌舞伎を観る前から、そんな労力かけて欲しくないと言うのが、個人的感想です。

その3: 歌舞伎座では、どの座席を選べばいい?

では、「初心者は一体どの席にすればいいのか?」という質問に対してですが、私は以下の順でオススメいたします。
 
①3階A席(東7〜15くらい) 
②3階A席(中心〜上手寄り、前から3列目以降)
③3階B席(中心〜上手寄り、できるだけ前の列)
【注1】上手(かみて)とは、舞台向かって右の方です。
【注2】基本、通路側がいいです。気軽にお手洗いに立てて、圧迫感が若干マシです。
【注3】お金に余裕がある方は、迷わず1等席か2等席の1階花道寄りを選んでくださいね!1階とそれ以外は、全く世界が違います。
 
それでは、ひとつずつ解説します。

①3階A席(東7〜15くらい)

<メリット>

・安い席にもかかわらず、花道が9割方見える。

・前後に別のお客さんがいないため、圧迫感が少ない。

<デメリット>

・舞台と座席が平行ではなく斜め。常に身体を捻った状態で観るので疲れやすい。

・舞台上手のキワでの演技が見切れてしまうことがある。

舞台の見え方はこんな感じです。↓ f:id:comelounge:20180526231749j:plain

②3階A席(中心〜上手寄り、前から3列目以降)

<メリット>

・真正面から舞台を見ることができる。

<デメリット>

・前後左右に別のお客さんがいるので、圧迫感がある。

・花道が3割ぐらいしか見えない。(1〜2列目は手すりが邪魔でより見えない)

・舞台セットで建物の2階から登場した人物が見切れてしまうことがある。

舞台の見え方はこんな感じです。(これは3階1列目。手すりが邪魔。)↓

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③3階B席(中心〜上手寄り、できるだけ前の列)

<メリット>

・真正面から舞台を見ることができる。

・事前購入できるチケットの中で最安値。

<デメリット>

・前後左右に別のお客さんがいるので、圧迫感がある。

・花道が2〜3割ぐらいしか見えない。

・舞台セットで建物の2階から登場した人物が見切れてしまうことがある。

舞台の見え方は、参考までにこんな感じです。↓

(これは4階幕見席からの景色なんですが、手すり前4列が3階B席です。)

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 まとめるとこんな感じ。

●舞台に角度がつくけど、花道がそこそこ見えないと嫌だ!という方

 →①3階A席(東7、8あたり、空いてなければ10〜15) 

 

●舞台向かって正面希望、予算厳しくない方

 →②3階A席(中心〜上手(舞台向かって右)寄り、前から3列目以降)

 

●できるだけ予算を絞りたい方

 →③3階B席(中心〜上手(舞台向かって右)寄り、できるだけ前の列) 

その4: 当日の持ち物は?

さあ、無事チケットを確保できた方は、いよいよ当日へ向けての準備となりますね。

初心者の私が、何度か歌舞伎座に足を運んで、実際に必要だったもの・あると便利なものをご紹介します。まず一覧はこちら。

  • チケット
  • オペラグラス
  • 飲み物(水筒持参など)
  • お弁当もしくは軽食
  • おやつ
  • カーディガンなど温度調整できるもの
  • 公演のチラシ(歌舞伎座会場で手に入ります。)
  • バッグ(物の出し入れがしやすいトートバッグなど)

 それでは、細かく説明していきます。

チケット

これは絶対忘れてはいけないものですね。

チケット購入方法によって、郵送/コンビニ発券/歌舞伎座の切符引取機(切符購入時のクレジットカード必須)など、発券方法も違います。

家を出る前に、きちんとチケットを持っているか、もう一度確認しましょう。

オペラグラス

1階席の場合は、オペラグラスがなくても役者さんの表情もそこそこ見えるのですが、3階席なんかだと必須です。

そう聞くと、3階席からってどれだけ役者さんが豆つぶに見えるんだろうかと心配になるかもしれませんが、おそらく皆さんの想像よりは、歌舞伎座ってコンパクトです。意外と舞台は見やすいし、雰囲気だけであれば、3階席からでもオペラグラスなしで伝わってきます。

でも、見得をきるときの役者さんの表情って、すご〜く絶妙な変化を遂げていくんです。その表情を移り変わりを見て、観てるこちらのボルテージも上っていくので、ぜひオペラグラスは持っていって欲しいです。

ちなみに、私が愛用しているオペラグラスは、Vixen&Coleman『コールマン双眼鏡 H6×21(色:エッジライン)』です。5千円くらいでした。いわゆる6倍の双眼鏡です。全然問題ないですよ。ブレも少なくて、見やすいです。

 

実は1台目は、amazonで1,500円位の10倍のオペラグラスを買いました。当時は、歌舞伎にハマるかどうかもわからなかったので。

でも、ビックカメラの店員さん曰く「歌舞伎座規模の会場であれば、6倍で充分。10倍までいくと手ブレで目が疲れる。」とのことで、実際にコールマンの6倍に買い替えたら、安定感があって使い心地抜群でした。

 

飲み物

歌舞伎座では、意外なことに、座席での飲食は禁止されていません。(もちろん公演中の飲食は、原則マナー違反です。)

歌舞伎座内にも自動販売機がありますので、ご安心下さい。

私は、少しでも歌舞伎チケット以外の出費を抑えるために、できるだけ水筒にお茶を入れて持参しています。

ちなみに、歌舞伎座内の売店でグラスシャンパンも売っていたりするので、お酒NGって訳でもないようです。私は、初歌舞伎でテンション上がり過ぎて、途中の休憩で売店のシャンパンを飲んだのですが、次の演目でウトウトしてしまったので、今後歌舞伎ではお酒を飲まないと心に決めました‥。

お弁当もしくは軽食

歌舞伎座の公演では、途中に何度か幕間(まくあい)という休憩があります。

歌舞伎は4時間ぐらいの長丁場なので、時間帯的に昼の部は昼食を、夜の部は夜食を、幕間で食べることになります。

幕間は大体15〜30分間なので、休憩中にごはんをゲットして完食するのは相当慌ただしいです。あらかじめ何か買ってきたり、歌舞伎座内のレストランを予約しておきましょう。

これもよく初心者向けの記事で、デパートのお弁当とか歌舞伎座のレストランをおすすめしたりしていますが、私はそういうのが「歌舞伎って敷居が高い」と思わせる原因の一つだと思っています。

私は、コンビニのおにぎりやサンドイッチを買って行ったり、家でおにぎり作って持参してしたりしています。

東銀座駅直結の地下2階「木挽町広場」には、セブンイレブンもあればお弁当屋さんもありますので、現地調達可能ですよ。

おやつ

これも、あるといいです。

歌舞伎は、観る方にも結構体力が必要です。

特に初心者にとっては、セリフが古い言葉で難解だったり(後述のイヤホンガイドをレンタルすれば少しは解消)、ストーリーに付いて行くのに必死だったりで、頭を使って疲れます。

一番長い幕間で軽食を食べた後も、10分の休憩とかで、パクっと口に入れられるおやつは重宝します。

個人的には、匂いが控えめのこの辺がおすすめ。

 ●キャラメル(匂いが控えめで、甘さが疲労に効く)

 ●ミントタブレット、スースーする飴(眠気覚まし?)

カーディガンなど温度調整できるもの

歌舞伎座内の空調の具合で、たまに寒かったりします。

夏でも、羽織れるカーディガンやひざ掛けなどはあった方がいいです。

冬は、脱いだコートなどを膝にかけて調整しましょう。

公演のチラシ

歌舞伎座のあらゆるところに置いてある公演のチラシは、観劇中に配役を確認するのにとても便利です。ぜひ、開演前に1部取っておきましょう。

裏面には簡単なあらすじも書いてありますので、開演前に読んで予習ができます。

バッグ(トートバッグなど)

3階A席、3階B席、4階の幕見席の座席は、正直かなり狭いです。

当たり前ですが、チケット金額順で座席の広さが変わります。 

綺麗な革バッグでお洒落もいいですが、ゴソゴソと出し入れのしやすいトートバッグやコンパクトなバッグがオススメです。

その5: 当日の服装は?

よく「せっかくの歌舞伎なので、着物を着ておしゃれして出かけてみませんか」などと言われていますが、個人的に、着物での観劇は全くおすすめしません。

ちなみに、私は着付けも習っていてお着物は大好きです。それでも反対します。

なぜなら、どう考えても、疲れるから。(笑)

1等席で観劇、幕間も歌舞伎座内のレストランで食事という方ならいいと思います。でも、3階席の狭い座席で、着物きて4時間歌舞伎観るなんて、拷問です。想像しただけで疲れます。

私は、その疲労が、歌舞伎への印象まで悪くしないかが、ただただ心配です。

どうか、初心者の方は、楽な格好でお出かけください。

その6: イヤホンガイドのレンタルは必要?

これも意見が分かれるようですが、私はイヤホンガイドレンタル必須派です。

イヤホンガイドは、舞台の進行に合わせて、音声で解説してくれる仕組みです。あらすじ、配役だけでなく、歌舞伎の決まりごとや場面説明まで舞台の隅々までを、タイミングよく解説してくれます。

また、役者さんの登場と同時に、役者名と屋号(成田屋、高麗屋など)を教えてくれるので、だいぶ助かります。

不思議なことにタイミングがぴったりで、役者さんのセリフの邪魔にもなりません。

私は、初心者がイヤホンガイドなしで挑むと、理解度が半分以下になると思っています。それぐらい充実の解説内容です。

レンタル料金は、700円+保証金1,000円で合計1,700円。帰り際にイヤホンガイドを返却すると1,000円が返ってくる仕組みです。

その7: 筋書きは買った方がいい?

これはもう好みですね。

筋書きは、いわゆるパンフレットで、配役・あらすじ・インタビューなど豪華な内容です。大体1,500〜1,800円くらいのようです。

毎月20日過ぎくらいからは、舞台写真入りの筋書が買えます。

私は、少しでも多く歌舞伎座に足を運びたいので、これまで筋書きを買ったことがありません。今後、思い入れの強い公演では買うつもりですが、普段はチラシで我慢します。

どちらか一方を選ぶのであれば、断然、筋書き<イヤホンガイドです。

その8: お土産、舞台写真は買える?

お土産屋さんは、たくさんあります。ご安心ください。

東銀座駅直結の地下2階にある「木挽町広場」には、所狭しとお土産屋さんがあります。

歌舞伎座内では、1階・3階に売店がありますが、いわゆるグッズものは1階の「お土産処 木挽町」が種類豊富です。手ぬぐい・ポチ袋など、見ているだけで楽しくなります。

また、観劇後に「あの場面の写真が欲しい!」と思う方もいるかもしれません。その月の舞台写真は、毎月20日前後から発売されます。公演チケットを持っていなくても、時間限定で中に入れてもらえますので、歌舞伎座スタッフに聞いてみましょう。

まとめ

歌舞伎は、皆さんが思っているより、もっと気軽に触れることのできるエンターテイメントです。「歌舞伎=チケットが高い」というわけではないということを、ぜひ知って欲しいです。

まずは気軽な気持ちで歌舞伎を観てみたいという方は、座席は3階A席3階B席を選ぶといいでしょう。当日は、疲れない楽な格好で、オペラグラスと軽食を持参して出かけましょう。

会場では、ぜひイヤホンガイドをレンタルしてみて下さい。

これできっと、歌舞伎座を出る頃には、華やかで奥深い歌舞伎の世界にどっぷりハマっていることでしょう!